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カーボンパイプの作り方
今週は胴体パイプ(メインビーム)を焼きました。

木曜日
毎週木曜日は、その週に焼くパイプを積層するマンドレルと呼ばれるアルミパイプを磨きます。

マンドレルに傷があると、積層し焼き固めた際に、カーボンパイプが抜けなくなってしまうので念入りに磨きます。
Windnautsでは、マンドレルは前の年に使用したものを使いまわしていますが、その年で初めて使用するときはやすりを400番→600番→800番→1000番の順に使い磨きます。今週のマンドレルは先週使用したので、600番→1000番のみで磨きました。

磨き終わると、やすりがけをした後に出たアルミの粉が表面からなくなるまで水洗いをします。

今はそれほどでもありませんが、冬にはこたえる作業です。

金曜日~土曜日
今週は18時に集合し、積層前の準備をしました。
Windnautsでは、作業場を持ってはいるものの、カーボンパイプを作るだけの広さがありません。そのため、パイプ製作の時は大学内の別の場所(通称:会議室)を借りて製作をしています。

そこに木曜日に磨いたマンドレルを運び込むのですが、その前に離型剤と呼ばれる溶剤を塗布します。
離型剤は、マンドレルからできたカーボンパイプを抜けやすくするために5~10層塗布しています。

離型が終わると、アルミパイプを会議室に運び込み、積層を開始します。

積層には、90度、0度、ななめ、のりの種類があります。ほかのチームでは呼び方が違うかもしれません。
これらを必要な強度を得られるように組み合わせて積層します。積層の構成は、設計者が決めています。

プリプレグの層間にゴミが入るのを防ぐためにビニール手袋をして行います。

90度積層


0度積層


のり積層

積層が終わると、ピールクロスを巻きます。

ピールクロスは、エポキシを吸い取る効果がある布で、焼き固めるときにでるエポキシを吸い取ります。

最後に、熱縮するシュリンクテープを2層巻きます。

巻く際に強くテンションをかけていますが、さらに熱を加えることにより、プリプレグの層間をしっかり圧着することができます。

ここまでで土曜日の18時くらいまでかかりました。

その後、シュリンクテープを巻き終えたマンドレルを作業場に運び入れ、「焼き」の工程に入ります。

狭い作業場に、長いマンドレルと温度計を見つめる男たち…笑 写真左上に見えるのは、「片平まつり」の機体展示から帰ってきた、2011年の機体”Riih”です。

そして…

温度管理が終わり、シュリンクテープ、ピールクロスを剥がし、抜きます!周囲はは真っ暗です…





今週も無事抜けました!笑 抜けたころには、時計が0時を回って…




差し入れを持ってきてくださったOBのみなさま、ありがとうございました。

来週からは、いよいよ翼桁製作に入ります。1段と気を引き締めて、製作に臨みたいと思います。

代表 郷内
| 部長(12年) | comments (0) | trackback (0) | Topics |
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