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22代各班長からの引退挨拶
次に各班長からです!


〈コクピット班〉

 22代コックピット班長を務めました足立です。引退してからの生活が平穏すぎて、締め切りに追われることが全くなかった結果、当日に書き始めています。なんて怠惰に成り下がってしまったのでしょうか。週8で作業していたころの体力はもうありませんね。そう考えると鳥人間というのは人を夢中にさせる何かがあるのでしょう。長い人生のうちたった2年くらい、浪漫に狂うのも悪くないのかもしれませんね。
 22代はコロナの影響で入部時期もバラバラでした。途中活動停止期間もあり、実働の活動期間は1年半くらいでした。スケジュールも例年にないものとなり、前例のない課題にチャレンジすることが非常に多かったです。個人的には慣習に縛られることなく活動できたのはとても楽しかったですが、その分苦労も多かったです。そんな中でも先輩や後輩、たくさんの支援してくださる方々のおかげで、活動を全うすることができました。集大成となる鳥人間コンテストでは、14年ぶりとなるチーム記録の更新をすることができ、最高の形で締めくくることができました。後輩たちへの良い刺激になったのではないでしょうか。これからは支えてくれた後輩に恩返し出来たら嬉しいです。
 大変なこともたくさんあったけど、ノーツに入ってよかった、続けてよかったと思います。勝つために何が必要か、どんな機体を作り上げるか、どうしたら軽く剛性を上げられるか、考えるのは楽しかった。一生懸命設計したものを形にするのが楽しかった。そうして作り上げた機体がプラホから飛び立って、帰ってきたときは嬉しかった。そして、真剣に話し合い浪漫を追い続けた夜中の作業場は本当に楽しかった。ここからの人生でもこんな面白いことができたらいいなと思います。

Windnauts22代コクピット班長 足立佳介



〈プロペラ班〉

 皆様、大変お世話になっております。22代プロペラ班のパートリーダー兼プロペラ設計を務めました浅賀尭一です。
 今年は新型コロナウイルス蔓延の影響によって例年とは勝手が違うことが多々ありましたが、様々な方の応援によって無事にプロペラを作ることが出来ました。コロナウイルス感染者が増大した時期は課外活動の制限を受け、作業をすることができない時期がありました。それによって作業が完成しないかと思ったときもあったのですが、同期や後輩の頑張りによってなんとか試験飛行用、本番用の計4本のプロペラを作成することが出来ました。厳しい日程の中、寝る間を惜しんで作業を進め、完成したときの喜びを分かち合ったのはいい思い出です。
 また、私たちは作業の経験が少なく、どのようにしたら効率的な作業が出来、精度のよいものを作ることが出来るのか手探りでした。そのような状態でありましたが,先輩方に教えてもらうことでなんとか形にすることが出来ました。プロペラが金具から外れるという事故も起きてしまいましたが、先輩方の助言のおかげで冷静に対処することが出来ました。
 このように多くの人の協力によって成り立っていた22代プロペラ班ですが、先日の鳥人間コンテストをもって引退しました。後輩たちは思慮深く、新しいことに挑戦をするエネルギーを持った代ですので、これからの活躍をご期待ください。
 
Windnauts22代プロペラ班長 浅賀尭一



〈電装班〉

 22代電装班長を務めさせていただきました本間です。まずは、Windnautsを応援してくださった皆様、大会を運営していただいた運営関係者の皆様、そして鳥コン経験のなかった我々をサポートしてくださった皆様には感謝申し上げます。
 さて、今年の電装班の活動は、例年以上に様々なことにチャレンジした年だったと言えるでしょう。前年に言われていた問題点を解決する目的で、回転数計や舵角計の計測の仕組みや機速計の設置する場所を変えてみることや、21代で完成したAndroid端末による表示機の初めての引継ぎなど、チャレンジをした箇所の例を挙げればきりがありません。中でも、機速計を垂直尾翼の上に取り付けるのは弊チーム初の試みであり、完成すれば今までとは一線を画すレベルの精度で機体の対気速度が取得でき、パイロットの飛行制御の参考になることや、次年度以降の設計に役立つことが期待できます。残念ながら、今年は飛行中の動作確認が間に合わず、本番では搭載しないという結論となり悔いの残る結果となってしまいました。しかし、ほとんど完成した状態のものを来年以降に残すことができたので、23代以降の選択肢の一つになったのかなとは思います。
 その他、前年に動いていたものと全く同じものを使っても動かないといったことや、トラブルを解決したら別のトラブルが出てくるという状態が数カ月続いていたことによって、TFで迷惑をかけてしまったほか、本番でもGPSや舵角の表示が不具合を起こしていたようで、とても満足のいく結果とは言えませんでした。ですが、チャレンジをしなければ得ることのできなかった様々な知見を得ることができたというのも事実ですので、引継ぎに関しては念入りに行おうという所存です。
 最後になりますが、作業分担で無茶振りをしてしまったにもかかわらず、完成品を作り上げてくれた23代電装班長や、問題にぶつかったときに相談に乗っていただき、時には作業を手伝ってくださった先輩方、電装班のチャレンジに協力していただいた他班の方々をはじめ、烽の製作、大会出場に関わっていただいた皆様には多大なる感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
 
Windnauts22代電装班長 本間丈晴



〈操舵班〉

 こんにちは。22代操舵班パートリーダーの丹治です。今年は尾翼マウントなどがすでに完成している状態だったので、操舵班として行ったのは操縦桿を作ることとプレート焼き用の炉を作ることくらいでした。自分が作った操縦桿を握ってフライトするのはとても楽しかったです。尾翼調整でスパスパ動いている尾翼をみた時はかなり感動しました。Amazonで購入した桁でも最高の操縦桿を作ることができるということを証明することができてよかったです。来年はぜひとももっと新しいことに挑戦してほしいと思います。

Windnauts22代操舵班長 丹治開



〈フェアリング班〉

 こんにちは!フェアリング班設計の関根です。本来ここにコメントするのは班長のみなのですが、生方から一部書いたらどうかということでありがたく書かせてもらいます。
 鳥コンの放映も終わり、本当に引退となりました。なんか…本当にあっという間でした。いきなりですが、執行代の自分に点数をつけてあげるなら68/100点です。内訳としては設計で43/50点、班運営(スケジュール管理など)で25/50点かな。設計としてはわずかながらモヤモヤしたものはありますが、ロマンでしかなかった天井デュアルダクトも割と機能し、最高の仕上がりとなったフェアリングと共にパイロットに快適な空の旅をお届けできたことは誇らしい限りです。当然、数々の無茶ぶりに答えてくれた班員たち、特にリーダーの生方にはとても感謝しています。しかし、班運営。これは本当に自分の失態だったなと思います。中盤までは順調だったのですが、鳥コン直前から当日にかけては本当にひどかった。多少無茶してでもTFの合間に班作業を組み込むべきだったと後悔しています。お手伝いいただいたOBの方々には改めて感謝の意を申し上げます。何より鳥コン。飛行機には危うく乗れなくなるところだったし、課題に追い詰められて、レッドブル飲んだらホテルで寝られなくなって、前日の準備終盤は死にかけていました。執行代でありながら情けない姿を見せたと猛省しております。
 3年半、Windnautsとして活動してきましたが、コロナによってまともに取り組むことができたのは実質半分くらいでしょう。それでもチーム内最高記録を叩き出すことができたのは、優秀な先輩方、熱心な後輩たち、そして素晴らしい最高の同期たちの力に他なりません。本当にありがたい限りです。不思議な気分ですが、コロナ禍という困難でさえも僕らがこの結果を出すために必要不可欠なものだったと思っています。
 そんな”晴れ快晴時々大荒れ”な人生にありったけの感謝を!
 
22代 フェアリング班設計 関根幹人


 こんにちは。フェアリング班長の生方鈴乃です。先に書いてあった関根君のコメントを読んだところ、鳥人間生活があっという間だったと書いてありましたが自分は全然そんなことないです。とても長く感じました。終わってみると案外あっけないというのはそうですが。
 しかし、私たちの代がこのような結果を残すことが出来たのは、ただただ運が良かったなと思います。先輩たちのことを思い返すと、私たちの代にだけ特別優れた何かがあったというよりは(いや、もしかしたらそうなのかもしれませんが)、非常に幸運な代にいることができたんだなと思います。自分が作成していたフェアリングというパーツはどれくらい機体の性能に貢献しているのか、実際にはよくわからないパーツだと思います。自分も作りながら、ここまでの完璧さを求めることは果たして意味があるのか何度も考える瞬間はありました。しかし良くも悪くも性格的に妥協することができず結局鳥コン本番の日になっても最後の最後まで細かい部分を修正する羽目になりました。そのようにして作ったフェアリングは結果的にはお褒めの言葉をいただくことも多く、多少なりとも優勝の一助にはなれたかもしれません。少なくともカッコよさの点ではかなり勝っていたと思うので関根君には感謝しております。
 最後に、OBの方々、過酷な作業についてきてくれた後輩、そして同期のみんなにも感謝を申し上げます。
 
フェアリング班長 生方鈴乃



〈翼班〉

 いつもお世話になっております。2022年度執行代班長を務めました原田零生です。大会が終わってからしばらく経ちますが、あれだけ待ち遠しく思っていた引退をしたのにも関わらず、多忙な生活を求めてしまっています。しっかりドMでした。
 さて、去年のOB会報で宣言していた「優勝できる翼の製作に命をかける」という目標ですが、達成できたのではないかと感じております。コロナ禍のイレギュラーな作業スケジュールの中で製作方法を深く吟味し、今までとは違う角度から製作を考え、時間をかけるべき工程に時間をかけるといった日々の繰り返しに全てを注ぎ込み、見事に優勝することができました。
 しかしながら、翼を始めから作り上げる経験のない私たちにとってこの取捨選択は難しく、反省している部分はたくさんあるので、これらは今後の課題として後輩に任せることにします。ぜひ後輩達にも常に考えて行動してほしいと願っています。
もともと私は恋人に振られた悲しみを忙しさで忘れるためにWindnautsに入部したわけですが、いつの間にか翼製作にのめり込んでいました。機体の製作方法を学ぶことや自身が部活においてどれだけ努力するかだけではなく、パートリーダーとして時間管理の方法や信頼関係の構築方法など様々なことを学ぶことができました。これらは部員全員が生活を部活中心にし、本気で意見をぶつけ合うからこそ体験できるものであると感じています。22代が全体としてそのような環境を作ってくれたことに感謝します。本当にありがとう。
 最後に、翼班の優秀な同期と後輩、翼製作をサポートしてくださった他班の皆様、活動を支えてくださったOBの皆様、本当にありがとうございました。最高の部活動生活でした。

Windnauts22代翼班長 原田零生



〈駆動班〉

 お世話になっております。22代駆動班長の伊東直洋と申します。この度の鳥人間コンテスト2022を持ちまして引退となりました。まずは無事引退できたことを嬉しく思います。我々22代は新型コロナウイルスの影響で十分に活動ができず、なかなかに厳しい状況が続いていました。そのような状況でありながら、多くの先輩方にご助力いただきながら琵琶湖にて機体を飛ばすことができました。ご協力いただいた全ての方に感謝を申し上げたいと思います。
 さて、駆動班の話になりますが今年は22代1名、23代2名の3名で活動に取り組んでまいりました。秋ごろに代が交代して自分の代になり、いざ本格的にスタートしようとしたときに新型コロナウイルスによる活動制限を受けてしまい、活動できない日々が続いておりました。駆動班のメインの活動場所である創造工学センターはBCPレベルの影響でなかなか使用できず、春休みでさえ活動がほとんどできず製作状況は絶望的でした。しかしながら、20,や21代の本番用のパーツが多く残っていたため、なんとか駆動としての部品はすべてそろえることができました。今年の駆動は20代から23代までの全員の力があったからこそ作り上げることができたと思っております。ただし、現実問題として私を含め23代もまだ制作したことのないパーツが多く、正直な話をすると今後もかなり不安が残ります。駆動班としての技術や知識を引き継いでいくため、引退はするものの今後も23代のパーリーや設計とともに来年のロールアウトに向けて尽力していきたいと思います。OBの方にも頼らせていただくことがあると思いますがよろしくお願いいたします。
 そんな中でも今年の駆動班から新しく始めたことがあり、それは制作手順の文章化です。今までは駆動ノートに製作方法が大まかに書いてあり、具体的な方法がわからないことが多々ありました。これの大部分は新型コロナウイルスの影響でもあると思いましたが、今後は誰が見ても作れるような手順書を製作したいという思いからGoogleドキュメントを用いて写真付きの製作手順書を作ってまいりました。まだまだ内容もつたない部分が多いですが、理想としては作業していくにつれて手順書を更新していき、より効率の良い作業方法が生まれていくことを期待しております。
 最後になりますが、この場を借りて今年の機体制作や運営に関わってくださった全ての方にお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

Windnauts22代駆動班長 伊東直洋
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22代三役からの引退挨拶
お初にお目にかかります、広報担当の唐橋です!鳥人間コンテストの放送を終えて一つの節目を迎えましたので、昨年度から私たちを引っ張っていただいた22代の方々から引退の挨拶をいただきました。是非ご一読ください!

まずは三役の方々からです!



〈全体代表〉

 はじめまして、全体代表を務めました原田史織と申します。本来であれば代替わりの挨拶をするべきだったのですが気づいたら引退あいさつになってしまいました。申し訳ありません。
 さて、すでにテレビ放送も終わっていると思いますが、我々Windnautsは第44回鳥人間コンテストの人力プロペラ部門において優勝、そして2008年以来となるチーム記録更新となりました。これは現役生の頑張りは勿論、OBの皆さんやたくさんの支援してくださった方々のおかげです。本当にありがとうございました。
 今大会はWinsnautsにとって三年ぶりの出場となりました。コロナが広がり始めた2020年に入学した私たちは、その影響を大きく受け、活動できる期間が少ないまま代替わりを果たしました。1、2年生の時は鳥人間コンテストに出場することが叶わなかったので、執行代である3年生のときが最初で最後のチャンスでした。
 今年の機体は製作時間の都合等の関係から、2020年度、2021年度出場予定の機体であった「燦」の一次構造の大半を流用する流れとなりました。この決定に至るにはたくさんの話し合いがありぶつかった過程があったのですが、結果として先輩方の思いも背負っての機体製作となりました。3年分の思いが詰まった機体は、その重圧をもろともせず、長く飛んでくれました。琵琶湖を飛んでいる機体は想像していた以上にずっときれいで、眺めているうちに2時間弱のフライトが終わっていました。あっという間でした。
 私はもともとテレビで放送している鳥人間コンテストを見て、東北大学を志望しました。自分の作った機体をプラットホームに持ってくることが憧れでした。飛んでいる様をみることが夢でした。そんな気持ちで入部したWindnautsは想像以上に大変な部活でしたが、琵琶湖でのフライトは今まで感じてきたつらさを一瞬で忘れさせるような、そんな光景でした。もし私のように鳥人間にあこがれてWindnautsに入部する人がこれから出てくるのなら、つらくても辞めないでプラットホームから機体が飛び立つところを見てほしいです。あこがれた景色が目の前で起こるその瞬間は、きっと自分の宝物になります。
 今大会は本当にたくさんの方々に支えられてフライトをすることができました。既に執行代は変わっていて、後輩たちが次の機体を製作し始めています。これから待ち受けるたくさんの苦難を乗り越えて、来年の夏に笑顔で引退できますように。そう思いつつ陰ながらこれからのWindnautsを応援していこうと思います。
ぜひこれからのWindnautsにも変わらずご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
                    
Windnauts22代全体代表 原田史織



〈全体設計〉

 こんにちは。22代の全体設計を務めました、狩野良輔です。今年の鳥人間コンテストにおいて東北大学Windnautsは36868.80 mを記録し優勝、2008年以来となるチーム新記録を樹立することができました。このように輝かしい記録を達成することができたのはOBの方々の多大なるサポートと皆様の応援のおかげです。1年間本当にありがとうございました。 
 Windnauts2022 プロジェクト「烽」は現役、OB一体となって死力を尽くした正に総力戦でした。我々22代は入部してから引退するまでの間、コロナウイルスによる活動制限が繰り返し課され続け、機体の製作、試験、運用全てにおいて伝統やノウハウが失われかけている状況でした。そのような状況で機体「烽」を完成させ、鳥人間コンテストにおいて素晴らしいフライトを見せることができたのは現役のより良いものをつくろうとするたゆまぬ努力、試行錯誤とWindnautsの伝統を途切れさせまいとするOBの方々の懸命なサポートがあったからです。今年の大記録はコロナウイルスに負けまいと全員が尽力した結果であり、あらためて逆境に打ち克つWindnautsの底力を見せつけることができました。
 今年の機体名「烽(ホウ)」の由来ですが、「烽火」が「のろし」という意味であり、「烽」には20代21代の機体「燦」の火を受け継ぎ、Windnautsの復活の烽火となる、という意味が込められています。かつての伝統を取り戻し、圧倒的な実力を見せた今年の見事なフライトは優勝から遠ざかっていたWindnautsにとっての復活の烽火となったと言えるでしょう。
 活動制限のみならず、ボツを量産した桁焼き、地震で実施が危ぶまれた荷重試験、トラブルで順調に進まないTFなど現役はこの1年間大変な思いをしてきたと思いますが、素晴らしい結果を残すことができたのは現役のみんなのがんばりがあったからです。共に頑張ってきた仲間たちには感謝してもしきれません。また、サポートしていただいたOBの方々、応援してくださった皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今後ともWindnautsの活躍にご期待ください。

Windnauts22代全体設計 狩野良輔



〈パイロット〉

 こんにちは。22代のパイロットを務めました丹治開です。ぼくたちは第44回鳥人間コンテスト人力プロペラ部門で36868.80mを飛行し、チーム記録を更新して優勝しました。この部活に入ってからの二年間、とても辛い時期がたくさんありましたが、終わってみるとなんだかんだよくやったなという達成感と共に、どこか寂しい気持ちもあります。
 思い返してみれば、今年のテストフライトはうまくいき過ぎていました。いや、5月下旬は翼が外れなかったり、ペラが外れたり、雨の日が多かったりと全てがうまくいったわけではないですが、例年と比べて角田でのテストフライト回数を稼ぐことができたり、駆動や操舵の問題でTFを中断することが少なかったり、TFで大きな事故を起こさなかったり、結果的にとても充実したテストフライトであったと思います。さらに、狩野やOBの方々の指導が的確だったおかげで、アップトリムを実践するまで足踏みをすることなく操縦のレベルをあげることができました。
 本番当日は当初の予報よりも北風が強く、風に煽られて着水してしまう機体を見るたびに不安と緊張を感じていました。しかし、一度飛んでみると機体が素晴らしいおかげか、風に流されることはあるものの十分操縦で対処できる範囲内のことだったので危なげなく飛行し、2回の旋回を成功させることができました。琵琶湖の上では、空中なのにまるで船の上にいるような感覚があり、「風の船乗りというのは本当だったんだな」と思いました。22代の仲間と歩んだ2年間、笑顔で楽しいフライトで終えることができて本当に幸せでした。
 最後に、中高生をはじめとしたWindnautsに興味を持ってくださった方々に伝えたいことがあります。今年の放送では2時間のうち30分も僕たちWindnautsのことを取り上げてもらいました。しかしながら、僕たちの鳥人間コンテストは30分やそこらでは語りきれません。鳥人間コンテストではパイロットのお涙頂戴的なストーリーにフォーカスを当てた編集がなされていると思います。確かにぼく自身のドキュメンタリーとして鳥人間コンテストを述べるには両親の存在は欠かせませんし、そのような泣けるストーリーを求めている人もいると思います。しかしながら、放送では取り上げられなかった機体のこと、操縦のことについてもっと知りたいという人も当然一定数存在すると思います。そんな人はぜひ、Twitterを通じてでもいいので私たちに質問してみてください。可能な限り質問に対して回答したいと思います。また、中高生の皆さんにはぜひとも東北大学に入学して、Windnautsで活動をしてみてください。先ほども述べましたが、機体の開発や作成のドラマや、風に対する操縦の仕方、テストフライトの苦労はたった30分では語りきれません。今年放送された30分より濃密な2年間をぜひ東北大学Windnautsで過ごしてみてください。

Windnauts22代パイロット 丹治開
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鳥人間コンテストについて
こんにちは!設計の狩野です!
7月23日(土)、24日(日)に鳥人間コンテストが開催され、東北大学Windnautsは無事フライトすることができました。これをもって我々22代は引退となります。入部してから引退するまでずっとコロナウイルスに振り回され続け、苦難の連続でしたが、この状況下でも最高の機体を完成させ、琵琶湖で飛ばすことができました。ここまでやってこれたのは応援して下さる皆様、様々な面でサポートしてくださった先輩方、そして目標に向かって一緒に頑張ってきた最高のチームメイトがいたからです。本当にありがとうございました!!

鳥人間コンテスト2022の放送は8月31日(水)の19時からです。皆様お見逃しなく!!
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脱出試験について
こんにちは。設計の狩野です。
先日脱出試験を実施しました。
これは緊急時にパイロットがコクピットから脱出できるかを見る試験になります。
この試験によりパイロットが無事脱出できることが確認できました。
2か月間のTFを耐え抜いてくれたフェアリングへの感謝を忘れることはありません。

鳥コンがいよいよ今週末です。応援よろしくお願いします!
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第4回角田TFについて
こんにちは。設計の狩野です。
10日の日曜日に第4回の角田TFを行いました。
今回のTFのハイライトはアップトリム飛行でした。
アップトリム飛行はあえて機首を上げた状態にすること機速を遅くし、出力を落とす飛行方法です。

ピッチの可変域の広さは自分が機体を設計する上で気を遣ったポイントなので、本番でも風況によって飛行方法を使い分けてほしいですね。
これにて飛行試験は終了です。これからは機体の調整や本番での運用のシミュレーション等を行っていき、鳥コンに備えていきます
みなさま、応援よろしくお願いします!!
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