・機体三面図
・GIF イメージ 33.6KB (1667x1179
pixels , 588.1x415.9 mm)
・DesignCAD Drawing (LZH形式圧縮) 154KB
(A3 297x420 mm)
・機体諸元
・写真(製作風景、テストフライト、鳥コンなど)
・映像(テストフライト)
1次構造部材には、軽量、高強度、高剛性なCFRPパイプを用い、空力的な形状を保つために、2次構造部材には、発泡スチロール、スタイロフォーム、バルサ、熱収縮フィルムなどの軽量な材料を用いています。主翼の翼型は、MITのダイダロスプロジェクトで人力飛行機専用に設計されたDAE系列を使用しています。コックピットは、パイロットが普段のトレーニングで使用している自転車と同じ感覚で乗れるサイクリングタイプです。
「風人」は、前年Windnauts初の人力飛行に成功した「First Lady」の反省に基づいて設計されました。Windnautsが長年培ってきたCFRPパイプ製作技術を駆使した結果、機体の主要構造材料であるCFRPパイプの約90%を自作パイプが占めるまでになりました。「First
Lady」の試験飛行結果から、9本のCFRPパイプからなる主翼桁のうち7本を作り直すという大幅な設計変更の結果、「First Lady」に比べて曲げ剛性は2倍、ねじれ剛性は4倍になったにもかかわらず、1kgの軽量化に成功しました。そして、主翼の空力的な形状は、3段テーパー、2段捩り下げという高効率を狙ったものです。
コックピットはパイロットの安全性、視界などを考慮して、頭部前方の構造物はなるべく遠ざけています。駆動方法も見直し、メンテナンスが厄介なチェーン‐ギアボックス方式をやめてひねりチェーン方式にしました。理論上の効率は低下しますが、製作精度など実践上の理由から駆動効率はむしろ上昇しています。
プロペラは専用プログラムによって最大の効率になるように設計されています。計算上の効率は90%以上ですが、製作上の都合により実際の効率は80%程度と予想されます。
「風人」のパイロット必要パワーは地面効果まで考慮して概算で230W前後になり、パイロットの持続時間から5km前後は飛行可能と計算されました。しかし本番では1.7km地点で風の変わり目に入り、背風によって高度が突然低下してそのまま着水してしまい、1709.50mという記録でした。