[ 7月31・8月1日 第22回鳥人間コンテスト ]

 

第22回鳥人間コンテストは、1998年7月31日、8月1日の2日間に渡って行われました。

私たちのフライトは、8月1日の午後のはずでしたが、テレビ局側の「8月1日は、低気圧が近づいてきてプラットホーム上では追い風になることが予想され、風待ちの状態が長くなり、すべての機体が飛べるだけの時間が取れないかもしれない。よって、7月31日に飛べる機体は飛んでもいい!」という緊急の発表により、私たちは2年連続の飛行断念(昨年は台風…)は絶対避けたいという意見のもと31日での飛行に望みました

 

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今年も、機体検査の行われる7月30日の早朝のまだ薄暗い時間帯に、テントを建て、機体を運び込みました。

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この時点では、まさかフライトする日が1日早まるなんて、知るはずもなかったので、いたってのんびりしていました・・・

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98政宗のフェアリングです。昨年にも増してデザインがすごくなりました!

Windnauts直属の看板・フェアリング・飲み会デザイナーの鷹取氏の代表作品の1つです・・・

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”かっこいい!!!”という理由だけで取り付けられたと言われているウィングレット。

この日初めて、政宗に取り付けられました。

性能は定かではないが、確かに見た目はよくなるような気もする・・・

そして、その日のうちに琵琶湖の底へ沈んでいってしまったという、「まぼろしの逸品」でもあります。

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「政宗」と描かれた、垂直尾翼。そしてバックに見えるのが、かなりカビ臭かった東北大学工学部テント・・・

もしも、もしも、もしかしたらテレビに映るかもしれないのですから、ぜひとも今年はもう少しきれいなテントを貸してください。お願いします。(東北大イメージアップ!)

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そして31日の午後からは、機体検査が始まりました。

2人の役員の方により念入りにコックピット周りの安全性の確認が行われました。

昨年も、同様な機体検査を経験しているので、だいたい言われそうなところは、きちんと事前に対策を取っておきました。ちなみに昨年の指摘された点は、「コックピット内のアルミパイプが裸になっているところをすべてウレタンのような柔らかいもので巻くように!」というものでした。コックピットの接合部およびパイロットの前面部のアルミパイプはすべてウレタンで巻いていたのですが、パイロットの後ろ側のアルミパイプもすべてウレタンで巻くようにということでした。

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今年の機体検査は、昨年注意されたことは、完璧に対策していったので何も言われませんでしたが、主翼に張ってあるワイヤーに1m間隔くらいでダイバーの人がわかるようなマークをつけることと、パイロットのヘルメットは自転車用の穴の空いているのは、突起物などがそこから刺さったら危ないので、穴の空いていないヘルメットにしなさいという注意を受けました。

自転車用のヘルメットは、このような指摘を受けるということは事前に聞いてはいましたが、やはり、自転車のヘルメットの方がかっこいい!ということで使っていましたが、やはり注意を受けてしまいました。

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合格シールと機体検査合格に喜ぶパイロットのダイシン。

機体検査は終わって、以上の注意点を明日のフライトまでに直しておくこと!ということで、合格シールもらいました!

 

この後すぐに各チームの代表者が呼ばれ、「明日飛べないかもしれないから、希望するチームは今日フライトしても良い」という、あまりにも突然な発表がありました・・・

そして、チームの考えとしては「2年連続の琵琶湖に機体を持っていきながら、フライトできない状態は避けたい!」ということになり、急遽1日早くフライトをすることになりました。

そして、この後はフライトに向けて、急いで調整を行うことになりました。

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夕方6時になろうとしている時に、私たちのチームはプラットホーム上がることができました。

写真を見ての通り、全くの無風状態であり、私たちのフライトの前では、引き起こしに失敗して琵琶湖の湖面に着水していく(水面に激突するとき、ものすごい音がするので、恐い)チームが数多く見られました。

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フライトした直後の写真。

写真を見るだけだと、かなりうまく離陸できているように見えますが、実際はやや上に上がりすぎてしまったため、速度が落ちてしまいほとんど失速状態でした。

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そして、機体は左の方へ大きく旋回していきました。

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そのまま機体は左に旋回を続け、着水した時点では、機体の先がプラットホームを向いていました。

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そして、テレビ放映でも採用されていた、問題のシーン・・・

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これは、とても危険行為なので、もうやっては駄目です!

まして、泳げないやったりしてたという、おそるべしWindnauts・・・

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機体はほとんどの無傷の状態で、戻ってきました。

パイロットも怪我なく、「たいした衝撃はなかった」と言ってました。

記録は44.41mで28機中17位でした。

記録はまだまだ満足は行きませんが、ついに長年の夢であった初フライトを達成することができました。

 

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最終更新日 :1999年5月29日

作成者: 青木 太助