こんにちは。Windnauts25代広報担当の佐々木と申します。25代が執行代となってから早くも2か月が経過しました。作業場の大掃除から始まり、桁焼きや各班の試作パーツ作成に加え、仙台市科学館でのイベント開催など、盛り沢山の夏休みでした。9/10に行われた破壊試験(2回目)も無事成功し、本番用の桁を作成を続ける日々です。成功と失敗を繰り返しているような現状ではありますが、部員一同来年の鳥人間コンテストに向けて精一杯頑張っています。
さて、本記事では25代の3役(代表、全体設計、パイロット)および各班班長の就任挨拶および今年度の目標を発表させていただきます。
<代表>
ブログをご覧の皆様、お世話になっております。この度、25代の代表を務めさせていただくことになりました、長田智亜葵と申します。
日頃より幣部への温かいご支援を頂きありがとうございます。
初めに、今のチームの状況からお伝えさせていただきます。今年は執行代である25代が26名、26代が29名の計55名という近年稀にみる大所帯でのスタートとなりました。windnautsの学内外での知名度の高まりとそれを支える先輩方の残してくださったものの大きさをひしひしと感じております。
25代は設計の牛田が掲げている「悪条件下で30km、好条件下で50km」という目標を全員で共有しております。また、昨年の学生記録更新を25代の多くが生で見ていたため、学生記録更新への思いも各々が強く持っており、各班がより良い機体を作れるよう改善点を探し、試作などを行っております。
次に、私個人の代表としての一年間の目標を述べさせていただきます。代表としては、「安全意識の向上」と「チームの意識の統一」の二つを目標として動いていきたいと考えております。一つ目についてですが、昨年度は創造工学センターにおいて危険行為や注意不十分によるヒヤリハットが複数回起き、話し合いの場を設けるという出来事がありました。windnautsではコロナ禍で活動できない期間があったこともありTFなどでの大きな事故を知る現役部員や在校しているOBの方がほとんどいません。チームとしてより良い記録やそのための早期ロールアウトを目指す過程で作業進捗を優先し、安全意識がおろそかになっているように感じております。今一度、自分たちが扱っている機械や薬品の危険性を認識し、チーム全員が安全意識を持てるようなルール作りを行っていきたいと考えております。また、部員が増加する一方で過去の機体の一部を引き継ぎのために残すため、作業スペースは狭くなっていっております。機体にとっても製作側にとっても安全な作業環境を確保するため様々な方法を模索していきたいと考えております。二つ目についてですが、55名という大所帯のチームになり、部活への考え方、取り組み方も人それぞれです。そのすべてを把握することは非常に難しいですが、部員が現状に不満を感じた時にはそれを表明し、話し合うことで改善できるような環境づくりに努めたいと考えております。大人数のチームは全員が同じ方向を向けばその数に比例する力を発揮できると思いますが、その一方で違う方向を向いていることに気づけないまま進み続ければ発揮できる力は人数に反比例していくと思います。人数の大幅な増加という変化を強みに変えられるよう副代表とも協力しながらチームを運営していけたらと思います。
最後に、私たち25代は学生記録更新や、自分たちの作った機体が優勝するところを目にし、ポジティブなイメージを強く持てている代です。また、学内外から様々な形で多くのご支援を頂き、コロナによる制約もなく活動できる恵まれた代であると考えております。これらはひとえに技術の継承を行い、圧倒的な記録や感動を与えるフライトを広く見せてくださったOBの皆様のおかげです。OBの皆様が作ってくださったwindnautsのもつ伝統を受け継ぎ発展させられるよう現役部員一同全力を尽くしますので、温かく見守り、ご支援いただければ幸いです。一年間、部員が、円滑に安全に作業ができるよう全力を尽くして取り組む所存です。今後とも何卒よろしくお願い致します。
25代代表 長田智亜葵
<全体設計>
25代全体設計の牛田悠太と申します。これから1年間よろしくお願いいたします。
まず、24代のフライトはとても素晴らしいものでした。製作者の一人として誇りに思っています。また、24代の先輩方の、最後まで折れずに走り抜ける姿を見て私もやらねばと奮起されております。本当にお疲れ様でした。
さて、今年の機体コンセプトは好条件で50 km、悪条件で30 km飛ばせる機体となります。先輩方を見ると欲張りのような気もしますが、好条件ではピッチアップで体力を温存し、悪条件ではダウンピッチで風を切り抜けること十分に可能だと考えました。来年のTFでは従来のメニューに加え、アップトリムとダウントリムの飛行の習熟を目指していこうと考えております。そのためには早期のTF開始が必須ですので、製作に遅れが出ないようスケジューリングや設計を進めていく所存です。設計では、ガストロードやダイバージェンスの計算を入念に行いフライトエンベロープを作ることで安全性を確保します。
製作に関しては、まず作業場の整理整頓を掲げていこうと思います。製作を指揮するものとして、整理整頓、掃除は集中できる環境の確保による製作精度の向上を狙って積極的に声をかけていきます。
今年のパイロットはこのままいけば、とても強いエンジンになる算段です。それに加えて早期ロールアウトによるTF回数の増加を加えて、調子を万全にして本番にのぞませることができるでしょう。そのため、設計に関しては従来と大きな変更はせず、歴代の設計を統合、洗練させていく形で進めていければと考えております。機体速度は7.2 m/sで使用翼型はFX76-MP-140とDAE-21の混合又は、DAE-21を内翼に、そこからDAE-31、DAE-41のcamberを修正したものを用いようと考えております。
また、接合部に関しては翼班長と相談の上、去年はIWとMWの接合部にウレタン接合部を導入しましたが、問題なさそうであれば主翼の全ての接合部で導入しようかと考えております。
次に翼胴マウントの接合方法について、今まではM8のボルトを一本通して止めていましたが、ボルトの重量が大きいため、分割してピン2本による接合を模索しております。Team’f’様のTFに伺いお話を伺う予定ですが、先日主翼側のプレートを2枚にして胴体側のプレートを挟み込む形に変更し、2本のボルト締結のピンによる接合により、軽量化を狙います。
従来の製作と新規技術導入において、OBの方々に頼らせていただくことが多々あると思いますが、ぜひお応えいただければ幸いです。
そして、全体設計としては体を壊さずに一年間走り抜けることが何よりも重要なので、タスクをため込まないようにすること、報連相を少し過剰なくらいに行うことを意識して頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。
<パイロット>
25代パイロットの波戸です。
ここ数年のWindnautsのフライトは、風に恵まれ安定したフライトが続いています。3年連続の旋回成功という好成績、来年のさらなる記録への期待、と考えれば大変な役目を背負ってしまったように感じます。しかし裏を返せば、私にはどのチームより多くの情報があるということですから、これほど頼もしいものはありません。3年間で100km以上のフライト、5度の旋回という先輩たちが残したノウハウをしっかりと吸収し、来年のフライトに繋げたいです。
このブログをご覧の皆様の多くは鳥人間関係者でしょうから改めて言うほどでもありませんが、Windnautsの好成績はすばらしい機体によるところが大きいです。妥協のない精度、出力にすれば1Wにも満たない軽量化の積み重ねを、1年間労力を惜しまず続けてくれる設計製作陣及び技術を伝えてきてくださったOBの皆様に、今一度感謝申しあげます。
次にエンジンとしての活動を少し述べます。これまでの1年間は、持久力の強化を主軸として、暑熱対策、補給の最適化を主に行いました。これからの1年間は、出力上げ、ペダリングの安定化を主に行う予定です。それぞれ具体的に行ったことと成果を書きます。持久力については、ロングライドを重点的に行い、3時間パワーが現在3.7W/kg程度となっています。本番までに4.0を目指します。暑熱対策については、九州や閉め切った部屋でのトレーニングを行い、体温を超えるような気温の中でもパフォーマンスの低下が最低限になるようにしました。体にかける水の量と飲む水の量を正確に把握することが今後の課題です。昨年のフライトにてパイロットの脚が攣ったことが距離に大きく影響しました。エネルギーだけでなく、ミネラルの補給を意識的に行い、トレーニング中に攣ることがほとんどなくなりました。出力上げについては、OBパイロットや他大学の強いパイロットとライドを行い、効率よくトレーニングを進めていきます。ペダリングの安定化については、低トルク高ケイデンスをローラーで行い、一周を通して一定のトルクをかける練習を行います。揺らぎのあるペダリングのままではペラや駆動に負担がかかるので、TFまでに改善を目指します。
機体を作る25・26代、ご支援いただいているOBの皆様、そして応援してくださっている皆様の期待に応えられるよう全力でペダルを回しますので、これから1年間よろしくお願いします。
Windnauts25P 波戸陽太郎
<翼>
この度25代翼班長を務めることとなりました中村想一郎です。今年の翼班は1,2年生合わせて10人という珍しく人数の多い代となりましたが、それを生かして、僕らの代の目標である後縁精度の向上にこだわった上での、早期ロールアウト・荷重試験前のリブキャップ取り付けを目指して一年間活動していきたいと思います。一方で、翼端におけるリブの変形をおさえるために、23代でのみ導入されていたカーボンリブを改良し導入することにも挑戦していこうと思います。さらに、どのようにしたら精度を向上させることができるのか、効率良く作業していくためにはどうしていけばいいのかを一年間考え続け、議論し続けていく代を作っていこうと思います。
話は変わりますが、大会2連覇・学生4連覇がかかっており、作業やチェックをするごとに未熟であることを実感し、ひしひしとプレッシャーを感じております。しかし、そのプレッシャーをばねにして全力で頑張ってまいりますので、応援よろしくお願いします。
Windnauts25代翼班長 中村想一郎
<プロペラ>
25代プロペラ班班長になりました、佐藤理彩子です。24代が引退する寂しさと執行代になる不安はありますが、これまでの先輩方が鳥人間コンテストで残した素晴らしい記録を越えていけるよう、部員一丸となって頑張りたいと思います。
今年のプロペラ班では、年内はカーボン製プロペラの試作を行い、その後バルサ製の本番用プロペラの制作に移る予定です。23代、24代のノウハウを引き継ぎ、先輩方の協力を仰ぎながら、カーボン製プロペラ実装に向けて取り組んでいく所存です。今年度の目標はカーボン製プロペラを飛行試験で使用することです。また、今年度は人数が増えたこともあり、制作技術の引継ぎには今まで以上に注力していく必要があると考えています。少数精鋭の作業形態からの転換期である今、大人数でも高いクオリティーで制作できるよう努力します。
最後になりますが、OB・OGをはじめ、日頃よりWindnautsを応援してくださっている皆様に心より感謝申し上げます。今後とも温かいご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
<フェアリング>
25代フェアリング班班長を務めます関根圭吾と申します。
先日行われた鳥人間コンテストでは、24代の先輩方が素晴らしい成績を残されました。1年間機体の製作に携わった身として、製作した機体が琵琶湖上を飛んでいる光景は、今でも鮮明に覚えています。近年、目覚ましい躍進を続けているWindnautsですが、そのような伝統のあるチームで、責任の伴う役職を務めることに重圧を感じております。
さて、今年のフェアリング班は、25代が3人、26代が4人の合計7人で活動していきます。おそらくフェアリング班史上最大の人数ということもあり、製作面での精度の維持や、作業スペースの不足の問題など不安は尽きませんが、精一杯頑張らせていただく所存です。
最後になりますが、このような素晴らしいチームで活動できることに深く感謝し、皆様のご指導とご協力に心より感謝申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
<コックピット>
25代コックピット班班長のカラム晶です。代を重ねるごとに洗練されてきた技術の継承に加え、さらなる機体の性能向上を目指し、今年はコクピットフレームとCWマウントで新たな挑戦をしていきたいと考えています。
コクピットフレームについては、姿勢測定にリカンベントバイクを使用していきます。リカンベントバイクは従来のWindnautsのコクピットフレームに比べて低い姿勢であるため、設計次第ではフェアリングの前面投影面積を大幅に減らすことが可能です。また、パイロットの腰や膝への負担が少なく、漕ぎやすさも特長です。このため、リカンベントバイクの姿勢を最大限に活かせるよう、従来のフレーム設計の見直しを進めます。
CWマウントについては、ボルトで行っていた翼胴間の接合部の固定をピンに変更することす。このメリットとしてCWマウントの軽量化や翼胴接合の時間短縮、固定時の締め付け管理が容易になることが挙げられます。このCWマウントは今年中に強度試験を行い、実装を目指します。
以上のことを達成できるようさまざまな方からのご指導を賜りながら努力していく所存です。今後ともWindnautsのご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。
25代コックピット班班長 カラム晶
<操舵>
この度25代操舵班班長になりました、長尾仁です。
22~24代の先輩方が鳥コンで優勝や学生記録の更新といった素晴らしい成績を収めている中で、25代も先輩方に引けを取らない結果を残せるのかプレッシャーを感じているとともにわくわくとした心持ちです。来年の鳥コンで良い結果を残せるように日々努力していきます。
操舵班としては、Windnautsの信頼性の高いワイヤーリンケージによる操舵機構を引き継ぎながら新しい技術を開拓していくことを目標に一年間取り組んでいきたいと思います。具体的にはワイヤーのテンションの微調整をできる機構の導入や、電装班と連携した操縦桿の舵角を取得する装置実装、スティック操縦桿の研究を行いたいと考えております。
今年も例年に比べ多くの1年生を迎えることになるので人数を生かした班の運営を行っていきたいと思います。その一方で、人数が多いことによる課題にも直面するかもしれません。この課題と向き合うことで人数増加の傾向のある昨今の運営に役立つ知見を来年以降に残せたらいいなと思います。
最後になりましたが、これから一年間精一杯頑張っていきますのでWindnautsを応援していただけると幸いです。
<駆動>
25代駆動班長になりました湯瀬茉莉恵です。2021年、2022年と記録的なフライトを目の前で見たことで、改めてこの部活の一員として活動できていることに誇りを感じています。そしてそれと同時に、これから執行代としてこの部活を進めていくことに対して大きな不安もあります。しかし、今年の駆動班は25代4人、そして8月からは4人の26代が入ってきてくれたため、この8人で精一杯頑張ります。
今年は人数が多く、班員1人1人が1つのパーツにかける時間を増やすことができるため、今まで以上に高精度なパーツを製作したいと思います。また、今年からは軽量化のためカーボンクランクの自作に挑戦します。まずは、来年のTFでの実装を目標とし、こちらにも全力を尽くしたいと思います。
最後に、OB・OGの皆さま、日頃より多大なご支援、ご声援のほどありがとうございます。責任を持って全力で1年間頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
<電装>
Windnauts 25代 電装班班長の山田竜雅です。
今年は25代と26代のメンバーを合わせて、例年よりも多い8人で活動することになりました。このため、今までにない新しい挑戦をしたいと考えています。具体的には、ピトー管の試作、ホームページの刷新、基板の自作に取り組みたいと思っています。
また、新しいことに挑戦しつつ、先輩方が積み上げてきた成果をさらに改善し、より良い電装を作り上げることを目指しています。特に、アプリの表示、高度計などのセンサー、無線機については改良を重ねていくつもりです。
これからの一年間、全力で頑張りますので、皆様のご支援とご声援を引き続きよろしくお願いいたします。
さて、本記事では25代の3役(代表、全体設計、パイロット)および各班班長の就任挨拶および今年度の目標を発表させていただきます。
<代表>
ブログをご覧の皆様、お世話になっております。この度、25代の代表を務めさせていただくことになりました、長田智亜葵と申します。
日頃より幣部への温かいご支援を頂きありがとうございます。
初めに、今のチームの状況からお伝えさせていただきます。今年は執行代である25代が26名、26代が29名の計55名という近年稀にみる大所帯でのスタートとなりました。windnautsの学内外での知名度の高まりとそれを支える先輩方の残してくださったものの大きさをひしひしと感じております。
25代は設計の牛田が掲げている「悪条件下で30km、好条件下で50km」という目標を全員で共有しております。また、昨年の学生記録更新を25代の多くが生で見ていたため、学生記録更新への思いも各々が強く持っており、各班がより良い機体を作れるよう改善点を探し、試作などを行っております。
次に、私個人の代表としての一年間の目標を述べさせていただきます。代表としては、「安全意識の向上」と「チームの意識の統一」の二つを目標として動いていきたいと考えております。一つ目についてですが、昨年度は創造工学センターにおいて危険行為や注意不十分によるヒヤリハットが複数回起き、話し合いの場を設けるという出来事がありました。windnautsではコロナ禍で活動できない期間があったこともありTFなどでの大きな事故を知る現役部員や在校しているOBの方がほとんどいません。チームとしてより良い記録やそのための早期ロールアウトを目指す過程で作業進捗を優先し、安全意識がおろそかになっているように感じております。今一度、自分たちが扱っている機械や薬品の危険性を認識し、チーム全員が安全意識を持てるようなルール作りを行っていきたいと考えております。また、部員が増加する一方で過去の機体の一部を引き継ぎのために残すため、作業スペースは狭くなっていっております。機体にとっても製作側にとっても安全な作業環境を確保するため様々な方法を模索していきたいと考えております。二つ目についてですが、55名という大所帯のチームになり、部活への考え方、取り組み方も人それぞれです。そのすべてを把握することは非常に難しいですが、部員が現状に不満を感じた時にはそれを表明し、話し合うことで改善できるような環境づくりに努めたいと考えております。大人数のチームは全員が同じ方向を向けばその数に比例する力を発揮できると思いますが、その一方で違う方向を向いていることに気づけないまま進み続ければ発揮できる力は人数に反比例していくと思います。人数の大幅な増加という変化を強みに変えられるよう副代表とも協力しながらチームを運営していけたらと思います。
最後に、私たち25代は学生記録更新や、自分たちの作った機体が優勝するところを目にし、ポジティブなイメージを強く持てている代です。また、学内外から様々な形で多くのご支援を頂き、コロナによる制約もなく活動できる恵まれた代であると考えております。これらはひとえに技術の継承を行い、圧倒的な記録や感動を与えるフライトを広く見せてくださったOBの皆様のおかげです。OBの皆様が作ってくださったwindnautsのもつ伝統を受け継ぎ発展させられるよう現役部員一同全力を尽くしますので、温かく見守り、ご支援いただければ幸いです。一年間、部員が、円滑に安全に作業ができるよう全力を尽くして取り組む所存です。今後とも何卒よろしくお願い致します。
25代代表 長田智亜葵
<全体設計>
25代全体設計の牛田悠太と申します。これから1年間よろしくお願いいたします。
まず、24代のフライトはとても素晴らしいものでした。製作者の一人として誇りに思っています。また、24代の先輩方の、最後まで折れずに走り抜ける姿を見て私もやらねばと奮起されております。本当にお疲れ様でした。
さて、今年の機体コンセプトは好条件で50 km、悪条件で30 km飛ばせる機体となります。先輩方を見ると欲張りのような気もしますが、好条件ではピッチアップで体力を温存し、悪条件ではダウンピッチで風を切り抜けること十分に可能だと考えました。来年のTFでは従来のメニューに加え、アップトリムとダウントリムの飛行の習熟を目指していこうと考えております。そのためには早期のTF開始が必須ですので、製作に遅れが出ないようスケジューリングや設計を進めていく所存です。設計では、ガストロードやダイバージェンスの計算を入念に行いフライトエンベロープを作ることで安全性を確保します。
製作に関しては、まず作業場の整理整頓を掲げていこうと思います。製作を指揮するものとして、整理整頓、掃除は集中できる環境の確保による製作精度の向上を狙って積極的に声をかけていきます。
今年のパイロットはこのままいけば、とても強いエンジンになる算段です。それに加えて早期ロールアウトによるTF回数の増加を加えて、調子を万全にして本番にのぞませることができるでしょう。そのため、設計に関しては従来と大きな変更はせず、歴代の設計を統合、洗練させていく形で進めていければと考えております。機体速度は7.2 m/sで使用翼型はFX76-MP-140とDAE-21の混合又は、DAE-21を内翼に、そこからDAE-31、DAE-41のcamberを修正したものを用いようと考えております。
また、接合部に関しては翼班長と相談の上、去年はIWとMWの接合部にウレタン接合部を導入しましたが、問題なさそうであれば主翼の全ての接合部で導入しようかと考えております。
次に翼胴マウントの接合方法について、今まではM8のボルトを一本通して止めていましたが、ボルトの重量が大きいため、分割してピン2本による接合を模索しております。Team’f’様のTFに伺いお話を伺う予定ですが、先日主翼側のプレートを2枚にして胴体側のプレートを挟み込む形に変更し、2本のボルト締結のピンによる接合により、軽量化を狙います。
従来の製作と新規技術導入において、OBの方々に頼らせていただくことが多々あると思いますが、ぜひお応えいただければ幸いです。
そして、全体設計としては体を壊さずに一年間走り抜けることが何よりも重要なので、タスクをため込まないようにすること、報連相を少し過剰なくらいに行うことを意識して頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。
<パイロット>
25代パイロットの波戸です。
ここ数年のWindnautsのフライトは、風に恵まれ安定したフライトが続いています。3年連続の旋回成功という好成績、来年のさらなる記録への期待、と考えれば大変な役目を背負ってしまったように感じます。しかし裏を返せば、私にはどのチームより多くの情報があるということですから、これほど頼もしいものはありません。3年間で100km以上のフライト、5度の旋回という先輩たちが残したノウハウをしっかりと吸収し、来年のフライトに繋げたいです。
このブログをご覧の皆様の多くは鳥人間関係者でしょうから改めて言うほどでもありませんが、Windnautsの好成績はすばらしい機体によるところが大きいです。妥協のない精度、出力にすれば1Wにも満たない軽量化の積み重ねを、1年間労力を惜しまず続けてくれる設計製作陣及び技術を伝えてきてくださったOBの皆様に、今一度感謝申しあげます。
次にエンジンとしての活動を少し述べます。これまでの1年間は、持久力の強化を主軸として、暑熱対策、補給の最適化を主に行いました。これからの1年間は、出力上げ、ペダリングの安定化を主に行う予定です。それぞれ具体的に行ったことと成果を書きます。持久力については、ロングライドを重点的に行い、3時間パワーが現在3.7W/kg程度となっています。本番までに4.0を目指します。暑熱対策については、九州や閉め切った部屋でのトレーニングを行い、体温を超えるような気温の中でもパフォーマンスの低下が最低限になるようにしました。体にかける水の量と飲む水の量を正確に把握することが今後の課題です。昨年のフライトにてパイロットの脚が攣ったことが距離に大きく影響しました。エネルギーだけでなく、ミネラルの補給を意識的に行い、トレーニング中に攣ることがほとんどなくなりました。出力上げについては、OBパイロットや他大学の強いパイロットとライドを行い、効率よくトレーニングを進めていきます。ペダリングの安定化については、低トルク高ケイデンスをローラーで行い、一周を通して一定のトルクをかける練習を行います。揺らぎのあるペダリングのままではペラや駆動に負担がかかるので、TFまでに改善を目指します。
機体を作る25・26代、ご支援いただいているOBの皆様、そして応援してくださっている皆様の期待に応えられるよう全力でペダルを回しますので、これから1年間よろしくお願いします。
Windnauts25P 波戸陽太郎
<翼>
この度25代翼班長を務めることとなりました中村想一郎です。今年の翼班は1,2年生合わせて10人という珍しく人数の多い代となりましたが、それを生かして、僕らの代の目標である後縁精度の向上にこだわった上での、早期ロールアウト・荷重試験前のリブキャップ取り付けを目指して一年間活動していきたいと思います。一方で、翼端におけるリブの変形をおさえるために、23代でのみ導入されていたカーボンリブを改良し導入することにも挑戦していこうと思います。さらに、どのようにしたら精度を向上させることができるのか、効率良く作業していくためにはどうしていけばいいのかを一年間考え続け、議論し続けていく代を作っていこうと思います。
話は変わりますが、大会2連覇・学生4連覇がかかっており、作業やチェックをするごとに未熟であることを実感し、ひしひしとプレッシャーを感じております。しかし、そのプレッシャーをばねにして全力で頑張ってまいりますので、応援よろしくお願いします。
Windnauts25代翼班長 中村想一郎
<プロペラ>
25代プロペラ班班長になりました、佐藤理彩子です。24代が引退する寂しさと執行代になる不安はありますが、これまでの先輩方が鳥人間コンテストで残した素晴らしい記録を越えていけるよう、部員一丸となって頑張りたいと思います。
今年のプロペラ班では、年内はカーボン製プロペラの試作を行い、その後バルサ製の本番用プロペラの制作に移る予定です。23代、24代のノウハウを引き継ぎ、先輩方の協力を仰ぎながら、カーボン製プロペラ実装に向けて取り組んでいく所存です。今年度の目標はカーボン製プロペラを飛行試験で使用することです。また、今年度は人数が増えたこともあり、制作技術の引継ぎには今まで以上に注力していく必要があると考えています。少数精鋭の作業形態からの転換期である今、大人数でも高いクオリティーで制作できるよう努力します。
最後になりますが、OB・OGをはじめ、日頃よりWindnautsを応援してくださっている皆様に心より感謝申し上げます。今後とも温かいご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
<フェアリング>
25代フェアリング班班長を務めます関根圭吾と申します。
先日行われた鳥人間コンテストでは、24代の先輩方が素晴らしい成績を残されました。1年間機体の製作に携わった身として、製作した機体が琵琶湖上を飛んでいる光景は、今でも鮮明に覚えています。近年、目覚ましい躍進を続けているWindnautsですが、そのような伝統のあるチームで、責任の伴う役職を務めることに重圧を感じております。
さて、今年のフェアリング班は、25代が3人、26代が4人の合計7人で活動していきます。おそらくフェアリング班史上最大の人数ということもあり、製作面での精度の維持や、作業スペースの不足の問題など不安は尽きませんが、精一杯頑張らせていただく所存です。
最後になりますが、このような素晴らしいチームで活動できることに深く感謝し、皆様のご指導とご協力に心より感謝申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
<コックピット>
25代コックピット班班長のカラム晶です。代を重ねるごとに洗練されてきた技術の継承に加え、さらなる機体の性能向上を目指し、今年はコクピットフレームとCWマウントで新たな挑戦をしていきたいと考えています。
コクピットフレームについては、姿勢測定にリカンベントバイクを使用していきます。リカンベントバイクは従来のWindnautsのコクピットフレームに比べて低い姿勢であるため、設計次第ではフェアリングの前面投影面積を大幅に減らすことが可能です。また、パイロットの腰や膝への負担が少なく、漕ぎやすさも特長です。このため、リカンベントバイクの姿勢を最大限に活かせるよう、従来のフレーム設計の見直しを進めます。
CWマウントについては、ボルトで行っていた翼胴間の接合部の固定をピンに変更することす。このメリットとしてCWマウントの軽量化や翼胴接合の時間短縮、固定時の締め付け管理が容易になることが挙げられます。このCWマウントは今年中に強度試験を行い、実装を目指します。
以上のことを達成できるようさまざまな方からのご指導を賜りながら努力していく所存です。今後ともWindnautsのご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。
25代コックピット班班長 カラム晶
<操舵>
この度25代操舵班班長になりました、長尾仁です。
22~24代の先輩方が鳥コンで優勝や学生記録の更新といった素晴らしい成績を収めている中で、25代も先輩方に引けを取らない結果を残せるのかプレッシャーを感じているとともにわくわくとした心持ちです。来年の鳥コンで良い結果を残せるように日々努力していきます。
操舵班としては、Windnautsの信頼性の高いワイヤーリンケージによる操舵機構を引き継ぎながら新しい技術を開拓していくことを目標に一年間取り組んでいきたいと思います。具体的にはワイヤーのテンションの微調整をできる機構の導入や、電装班と連携した操縦桿の舵角を取得する装置実装、スティック操縦桿の研究を行いたいと考えております。
今年も例年に比べ多くの1年生を迎えることになるので人数を生かした班の運営を行っていきたいと思います。その一方で、人数が多いことによる課題にも直面するかもしれません。この課題と向き合うことで人数増加の傾向のある昨今の運営に役立つ知見を来年以降に残せたらいいなと思います。
最後になりましたが、これから一年間精一杯頑張っていきますのでWindnautsを応援していただけると幸いです。
<駆動>
25代駆動班長になりました湯瀬茉莉恵です。2021年、2022年と記録的なフライトを目の前で見たことで、改めてこの部活の一員として活動できていることに誇りを感じています。そしてそれと同時に、これから執行代としてこの部活を進めていくことに対して大きな不安もあります。しかし、今年の駆動班は25代4人、そして8月からは4人の26代が入ってきてくれたため、この8人で精一杯頑張ります。
今年は人数が多く、班員1人1人が1つのパーツにかける時間を増やすことができるため、今まで以上に高精度なパーツを製作したいと思います。また、今年からは軽量化のためカーボンクランクの自作に挑戦します。まずは、来年のTFでの実装を目標とし、こちらにも全力を尽くしたいと思います。
最後に、OB・OGの皆さま、日頃より多大なご支援、ご声援のほどありがとうございます。責任を持って全力で1年間頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
<電装>
Windnauts 25代 電装班班長の山田竜雅です。
今年は25代と26代のメンバーを合わせて、例年よりも多い8人で活動することになりました。このため、今までにない新しい挑戦をしたいと考えています。具体的には、ピトー管の試作、ホームページの刷新、基板の自作に取り組みたいと思っています。
また、新しいことに挑戦しつつ、先輩方が積み上げてきた成果をさらに改善し、より良い電装を作り上げることを目指しています。特に、アプリの表示、高度計などのセンサー、無線機については改良を重ねていくつもりです。
これからの一年間、全力で頑張りますので、皆様のご支援とご声援を引き続きよろしくお願いいたします。
2024,10,01 Tue 17:26
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