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2017年度終了の挨拶
昨晩,「第40回鳥人間コンテスト2017」が放送されました.
我々,東北大学Windnautsは
22,657.79 m という記録で,第3位となりました.
応援して下さった方々,本当にありがとうございました.
また,各バードマンの皆さま,お疲れ様でした.

今後とも東北大学Windnautsをよろしくお願いいたします.

以下,2017年度幹部3役より引退の挨拶を綴らせていただきます.

<代表>

こんにちは.2017年度東北大学人力飛行部Windnauts代表 を務めさせていただきました,西村です.
1年間,また長らく応援して頂いている皆さま,応援ありがとうございました.
本年度は執行代の人数が少ない中,ただでさえここくるのに,メンバーは本当に頑張ってきました.
そんな中,あのような事故が発生し,そこから修復,安全確認,そして大会出場までできたこと,
さらにかなりの強風の中,3位,22キロという記録を残せたこと,チームとして誇らしく感じます.
2017年度執行代メンバー,2017年度チームメンバー,また,Windnautsだからできたことだと思っています.
そんなWIndnautsのメンバーであれたこと,誇りに思います.

1年間,代表を務め,たくさんの方の応援の声に触れました.Windnautsは本当に恵まれたチームだと有り難く感じます.

Windnautsでは,突き進むことの難しさ,諦めないことの大変さ,仲間や周りへの感謝,,,
たくさんの大切なことを学びました.私はWindnautsが大好きです.

最後になりますが,ブログを見てくださっている皆さま,陰ながら応援して下さるOBOGの皆さま,
Windnautsが好きと言ってくださる方々に感謝申し上げます.
ありがとうございました.

2017年度学生代表 西村文花

<全体設計>


2017年度設計の花田です。前回のブログでもう更新することはないと断言しておりましたが、最後に挨拶させていただきます。
7月8日に機体が大破する事故が起きていながら、大会本番までに修復を完了させ、無事出場を果たし、3位という結果までこぎつけたことは、非常に誇らしく思います。強風の中22kmも飛ぶことができたのは、多田の強靭な体力と巧みな操縦技術がなければ実現できませんでした。改めて本当に多田お疲れさまでした。そしてありがとう。
またこの結果は、たくさんOBOGのご協力だけでなく多くの人の支えがあってこそだったと思います。本当にありがとうございました。

40kmという目標達成はBIRDMAN HOUSE 伊賀さんに先を越されてしまいましたが、次の目標に向けて次の代はすでに再スタートを切っております。今後ともWindnautsの活躍にご期待ください。


<パイロット>


全国のバードマンの皆様お疲れさまでした。チームもしくは個人記録を更新した方々、目標を達成した方々、目標を達成した方々、湖畔ではお会いする余裕もありませんでしたがおめでとうございました。そしてパイロットの皆さん。数年間にわたる食事制限や苦しいトレーニングお疲れさまでした。
また、日頃からこの部活を支えていただき応援していただいている皆様、本当にありがとうございました。この場をお借りして感謝の意を述べさせていただきます。

機体内でも上下左右いろんな方向に吹き飛ばされることを感じるほどの突風の中を突き抜け、何とかあそこまでたどり着くことができました。最後は左足が全部つってしまい、足をうまく動かすことさえできませんでした。悪条件としか言えない天候や風に打ち勝ち、また自分のすべてを出し尽くしてフライトできたことへの達成感は大きかったです。

個人的に何よりうれしかったのは、ハーバーに帰ってきたとき、あこがれ続けた先輩方に「よく飛んだ。よくやった。」とほめていただけたこと。そして、同期のみんなが笑顔でいてくれたこと。
山ばかりしか見えなかった自分の鳥人間人生でしたが、自分にかかわったすべての人の支えをもってどうにかすべての山を越え、その先の絶景を見ることがかないました。
すべてが報われた。言葉にできないほど感慨深い、夢のような時間を過ごせました。

とりとめのない文章となってしまいましたが、これで筆をおかせていただきます。
最後になりますが1年間応援していただき本当にありがとうございました。

2017年’隼’パイロット 多田隼都




| 部長(17年) | comments (1) | trackback (0) | Topics |
第3回角田飛行試験事故報告書
お久しぶりです。2017年度全体設計の花田です。

前回のブログでご存知の方も多いと思われますが、我々Windnautsは7月8日、角田滑空場での飛行試験中、墜落により機体が大破する事故が発生いたしました。
この事故に関し事故報告書がまとまりましたので,共有ドライブ上にアップしました。
また、事故のビデオ動画、および破損箇所の写真もアップしました。

https://drive.google.com/open?id=0B3lgGYVDNV16T21QZEhFNXNncmc


報告書には詳しい事故内容、事故原因、対策、修復方法、安全確認についてまとめてあります。非常に長い内容とはなっておりますが、今後我々だけでなく多くの鳥人間チームが安全に飛行試験を実施することができるためにも、鳥人間関係者の方々は是非とも御一読頂きたく思います。
また同報告書はWindnautsの2017年秋交流会資料にも添付してありますのでそちらからでもご参照ください。

事故に関する詳しい内容は報告書に記載されておりますのでこのブログでは割愛させていただきますが、ここで皆様にお伝えしたいのは、修復後の機体について安全確認は徹底して行ったということです。機体が修復できたとしても、それが安全に飛行できる保障がなければ、機体責任者である私は、Windnautsが鳥人間コンテストに出場するのを断念する覚悟でした。従って回転試験、操舵試験、コックピット荷重試験、全翼荷重試験、飛行試験を実施し、本当に機体が安全であるかの確認を徹底して行いました。部員一丸となって修復したおかげもありすべての試験をパスし、最後の飛行試験で無事に安定して飛ぶことができたため、鳥人間コンテストに出場する判断をいたしました。


7月30日に行われた本番の鳥人間コンテストでは、結果はまだ今の段階ではお伝えできませんが、機体は無事着水し、パイロットは怪我することなく帰還することができました。このことは私にとって結果よりも非常に大事なことであり、よかったと、大変安心いたしました。

事故が起きてから着水までの3週間、非常に短い期間ではありましたが、この度は本当に多くのOBOGの方々のご協力もあり、たった2週間で修復が完了し、一週間で安全確認をすませることができたおかげで無事出場までこぎつけることができました。またOBOGだけでなく多くの人に応援とご協力していただきました。本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

私からのブログの更新はこれで最後だと思われますが、もうすでに2018年度の代が活動をスタートしております故、今後とも皆様の変わらぬ応援よろしくお願い致します。

最後になりますが、そんな逆境の中出場を果たした「Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2017」は本日夜7:00より放送です。是非ご覧ください。

2017年度全体設計 花田




こんにちは,2017年度代表の西村です.
今回,公表した報告書は,事故発生より各所に提出する中で随時更新を重ね,最終的に完成したものとなります.
至らない部分,わかりずらい表現等あるかと思いますが,ご了承ください.
また,修復箇所については,記載した内容は致命的損傷箇所で,実際の作製方法とは違う箇所のみとなります.
補助資料として,壊れた箇所を簡単に記載した資料を掲載しています.
こちらは,ウィンドノーツの機体構造の説明を省いての掲載となるので,わかりづらいかと思いますが,
なにかしら,他チームの参考になればと思い,急きょ作製したものとなります.
事故から学ぶのは,事故当時者団体だけではないと思います.

また,事故当時のことや,修復について,また,単に技術面についてのご質問もウィンドノーツはお答えいたしますので,
何かございましたら,ご連絡よろしくお願いいたします.

2017年度代表 西村文花
windnauts2017@gmail.com


今後,小さな事故であっても,鳥人間団体が事故のない試験飛行を行えることを願います.


2017年度 東北大学人力飛行部
学生代表 西村
| 部長(17年) | comments (0) | trackback (0) | Topics |

こんにちは。代表の西村です。
先ほど琵琶湖への搬出を終えました。

無事、琵琶湖への搬出を終えたら、
応援してくださる皆様、及び他チームの方々に報告しようと決めていたことがあります。

本年度第2回角田試験飛行(6月17日)にて
軽く機体トラブルを起こし、修復するため
GTF(グラウンドTF)、KTF(角田TF)を一時中断していました。
その後、天候に悩まされるも、なんとか第6回GTF(7月3日)を行いました。
そして第3回角田試験飛行(7月8日)にて
機体破損及びパイロット負傷を招く事故が起きました。
事故原因については現在究明中です。


まずパイロット負傷について
左手の裂傷、鞭打ち症状 であり、
左手に関しては4針縫って既に抜糸し完治しました。
鞭打ちに関しても1週間ほどで完治しました。
診察によると、現時点では幸い後遺症になるような所見も見られないとのことです。

機体の破損については、
メインビーム桁折れ、テールビーム桁折れ、中央翼破損、(二次的要因として翼桁破損)、フェアリング破壊(TF用)、プロペラ破壊(TF用)等(他多数損傷)
という、かなり大きなダメージを受けました。

(事故については、ブログまたはHPA交流会資料など
何らかの形で後日詳しく報告させていただく予定です。)

事故当時は 機体の破損状況、大会までの残り日数を考えて 「大会辞退」「執行代引退」の言葉が飛び交いましたが、
OBOGの方々の助言もあり、修復作業やその後の安全確認などのスケジュールを組み、
執行代を中心に部で話し合ったところ

「鳥人間コンテストに出場する。
今のウィンドノーツにできる最大限のフライトをする」

という意志に固まりました。
優勝、40km制覇を諦めたわけでもありません。


それからというもの、各班現役部員のみならずOBOGの方々にも手伝っていただき修復作業に取り組みました。
わずか2週間で修復し、
操舵系統調整、回転試験、全翼展開荷重試験をこなしました。
あとは試験飛行、発進練習のみというところで
連日の雨に見舞われたものの、
昨日発進練習を行い、本日早朝試験飛行を行いました。



この2週間、ウィンドノーツはどのチームよりも琵琶湖への想いを強めてきました。
安全面はもちろんの事、進捗に少しの遅れでも発生すると大会への道が途絶えてしまう。
チーム内の立場はそれぞれながらも、皆必死にこの2週間を過ごしたと思います。

しかし、
プラットフォームから「隼」が翔びたち、
「隼」が琵琶湖に着水するまでは
気を引き締めていきたいと思います。



今後とも東北大学Windnauts を
応援、よろしくお願いいたします。






最後になり申し訳ありませんが、
修復に関して、アドバイスや作業など手助け下さったOBOGの皆様に感謝します。
本当にありがとうございました。
| 部長(17年) | comments (3) | trackback (0) | Topics |
最近のWindnauts
こんにちは!代表の西村です.
(実はこの記事書き終わって保存しないままPCの電源がきれてtake2です(´;ω;`)ウゥゥ)

今回は最近のWindnautsについて報告したいと思います.

まずは新歓ですね. 今年は17人の新入生が入部してくれました!
とても仲が良いといった印象を受けます.
毎年恒例交流イベントでもあるBBQが雨で無くなってしまったので
2.3年生は早く名前と顔を一致させましょう...

現役生(2.3年生)はといいますと...
作業づけの春休みが終わったぁ!のも束の間
新学期が始まり授業が始まったにも関わらず作業三昧...
4,5月はチラホラ始まりだした他大学のTFを横目に,
ロールアウト」「ロールアウト」「ロールアウト」と必死な毎日でしたね.
ちなみにロールアウトとは完成, つまり飛行が始められる状態になることを意味します.

5月末にその記念すべきチームロールアウトを果たし, 休む間もなく今年度試験飛行を解禁しました..

5月30日 第1回GTF
6月3日  第2回GTF
6月4日  第3回GTF
6月6日  第4回GTF




と, 計4回のGTFをすでに実施しております.



TFの動画は本年度もYoutubeの方にUpしていきます.

https://www.youtube.com/playlist?list=PL5GAWIzc_5G5YCEqbUIC4WuOEtdigxvHq


最近の執行代の口から出るのは
「TF TF TF TF」(隼まじでかっこいい)「レポートレポートレポートレポート」(ねむい)
2年生はクォーター制が適応されていますので
「TF TF TF TF」「テストテストテストテスト」(ねむい)
という言葉ですかね...
(もちろん普通に会話しています)


そんな忙しい中でも連携し,
部員や機体の安全管理はしっかり行っていきたいと思います.

隼かっこいいですね(^-^)TFでパイロットによりどんどんかっこよくなっていく隼にワクワクします!

ではでは, 今後もWindnautsをよろしくお願いします!
| 部長(17年) | comments (0) | trackback (0) | Topics |
表面処理って難しい!!!!
皆さんこんにちは、初めまして。2017年度プロペラ班パートリーダー兼プロペラ設計を担当している安室と申します。もう5月末だというのに、プロペラ班は今年度のブログの更新が今回初めてになってしまいました、申し訳ありません。今までの分を取り返すつもりで書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします(`・ω・´)

今年のWindnautsのプロペラ班は例年通り、9月から製作を始めて、テストピース1本、テストフライト(TF)用2本、本番用2本の計5本のプロペラを作りました。もちろんバルサペラです。翼でもフェアリングでも共通していると思いますが、プロペラも表面精度が大変重要で、近年いろいろな表面処理を試しています。

プランク(外皮)を貼った後にマイクロガラスクロスを巻いた後に、一昨年はタミヤのポリパテを盛ってやすり、昨年はゲルコートを吹き付けてやすり、その後にサーフェイサー、塗装、クリアーを吹くという工程でした。クリアーを吹いて、800番、1000番でやすってから、コンパウンドをかけることによって十分に表面精度はよくなるのですが、クロス巻き後の表面処理をしっかりしないと、後からクロスの目が浮き出たりすることがあります。クロス巻き後の表面処理はすごく大切です。

しかし、大前提として、Windnautsの機体は軽さが命です。表面処理に重い材料を使ってしまうのは少し気が引けます。そして、これは僕の問題ですが、楽に作業をしたいものです。表面処理に使う材料選びでは、表面精度が出せるもの、なるべく軽いもの、加工がしやすいものを考えます。昨年のゲルコートは水研ぎしなければやすれず、重かったので、そこで今年は初めに超軽量パテを採用しました。主剤と硬化剤を混合して硬化するタイプのパテです。そのままだと広範囲に盛れないのでスチレンモノマーで希釈して使いました。

そして実際にTF用のプロペラに超軽量パテを盛ってやすったあとの様子が下の写真になります。





そして上の写真の状態まで塗装を進めていき、文字を塗装するときに貼ったマスキングシートをはがして、塗装が無事終わる――そう思ったときでした。




なんとマスキングシートをはがしたら塗装も一緒に取れてしまったのです!(このときは本当に何も考えられなくなるくらいショックでした…)




拡大すると左のようになります。パテを盛ったはずなのにバルサ表面が見えている、つまりパテごと塗装がはがれたのです。原因を考えた結果、パテの硬化不良だと考えられます。確かに思い返してみれば、紙やすりでやすっても粉が出ないしやすりに何か張り付くしで、うまくやすれませんでした。更にそのパテの硬化不良の原因は、①パテの主剤と硬化剤の混合比を間違ったこと②スチレンモノマーを混ぜすぎたこと(調べると、スチレンモノマーを入れすぎると硬化時間が長くなり、最悪効果不良に陥ると書いてあります)が挙げられます。他チームの方で超軽量パテができている人はいるので、①②の原因をしっかり解消すれば成功すると僕は思います。この後はがれたところをアセトンで落としてパテ盛りなおして塗装しなおしました。クリアー吹いてやすったらマシになりましたが、そのせいで表面に溝ができてしまったので表面精度が良いとは間違っても言えません…


そしてこちらが完成したTF用プロペラです(ちなみにオレンジのプロペラも水色と同じようにパテがはがれました)。





これを見てお気づきの方もいるかもしれませんが、クリアーをやすったときにクリアーが剥げてそのまま塗装もやすってはげているところがありますね、これは今年度第2の悩みですね…


そして本番用はまた超軽量パテを使ってミスするのが怖かったので、一昨年に使ったタミヤのポリパテを使いました。以前の失敗をしないように混合比やスチレンモノマーの量に気を付けました。下のようになります。



大体はきちんとやすれたし、硬化不良がないか確認して見つけたらパテをはがして盛りなおしたので今度こそ大丈夫だと思ったら、またもやマスキングテープでパテごとはがれました…



硬化不良を見逃したとか、パテの混ぜ方が足りなくて効果不良になったとか、マスキングテープの粘着力が強すぎるとか、諸説ありますがまだはっきりした原因は分かっておりません。何かわかる方は是非教えてください(;´・ω・)

その後は何とかなりまして、今は本番用プロペラをコンパウンドで磨いたり、スピナーなどの小物を作っています。本番用のデザインはオンエアでのお楽しみに。もうすぐTFが始まります(現在5/28)。そして僕は今年の鳥コンでプッシャーを務めることになったので責任重大なので頑張ります!
長くなりましたが最後まで読んでくれた方はありがとうございました。

2017年度 プロペラ班パートリーダー・プロペラ設計 安室

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