お初にお目にかかります、広報担当の唐橋です!鳥人間コンテストの放送を終えて一つの節目を迎えましたので、昨年度から私たちを引っ張っていただいた22代の方々から引退の挨拶をいただきました。是非ご一読ください!
まずは三役の方々からです!
〈全体代表〉
はじめまして、全体代表を務めました原田史織と申します。本来であれば代替わりの挨拶をするべきだったのですが気づいたら引退あいさつになってしまいました。申し訳ありません。
さて、すでにテレビ放送も終わっていると思いますが、我々Windnautsは第44回鳥人間コンテストの人力プロペラ部門において優勝、そして2008年以来となるチーム記録更新となりました。これは現役生の頑張りは勿論、OBの皆さんやたくさんの支援してくださった方々のおかげです。本当にありがとうございました。
今大会はWinsnautsにとって三年ぶりの出場となりました。コロナが広がり始めた2020年に入学した私たちは、その影響を大きく受け、活動できる期間が少ないまま代替わりを果たしました。1、2年生の時は鳥人間コンテストに出場することが叶わなかったので、執行代である3年生のときが最初で最後のチャンスでした。
今年の機体は製作時間の都合等の関係から、2020年度、2021年度出場予定の機体であった「燦」の一次構造の大半を流用する流れとなりました。この決定に至るにはたくさんの話し合いがありぶつかった過程があったのですが、結果として先輩方の思いも背負っての機体製作となりました。3年分の思いが詰まった機体は、その重圧をもろともせず、長く飛んでくれました。琵琶湖を飛んでいる機体は想像していた以上にずっときれいで、眺めているうちに2時間弱のフライトが終わっていました。あっという間でした。
私はもともとテレビで放送している鳥人間コンテストを見て、東北大学を志望しました。自分の作った機体をプラットホームに持ってくることが憧れでした。飛んでいる様をみることが夢でした。そんな気持ちで入部したWindnautsは想像以上に大変な部活でしたが、琵琶湖でのフライトは今まで感じてきたつらさを一瞬で忘れさせるような、そんな光景でした。もし私のように鳥人間にあこがれてWindnautsに入部する人がこれから出てくるのなら、つらくても辞めないでプラットホームから機体が飛び立つところを見てほしいです。あこがれた景色が目の前で起こるその瞬間は、きっと自分の宝物になります。
今大会は本当にたくさんの方々に支えられてフライトをすることができました。既に執行代は変わっていて、後輩たちが次の機体を製作し始めています。これから待ち受けるたくさんの苦難を乗り越えて、来年の夏に笑顔で引退できますように。そう思いつつ陰ながらこれからのWindnautsを応援していこうと思います。
ぜひこれからのWindnautsにも変わらずご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
Windnauts22代全体代表 原田史織
〈全体設計〉
こんにちは。22代の全体設計を務めました、狩野良輔です。今年の鳥人間コンテストにおいて東北大学Windnautsは36868.80 mを記録し優勝、2008年以来となるチーム新記録を樹立することができました。このように輝かしい記録を達成することができたのはOBの方々の多大なるサポートと皆様の応援のおかげです。1年間本当にありがとうございました。
Windnauts2022 プロジェクト「烽」は現役、OB一体となって死力を尽くした正に総力戦でした。我々22代は入部してから引退するまでの間、コロナウイルスによる活動制限が繰り返し課され続け、機体の製作、試験、運用全てにおいて伝統やノウハウが失われかけている状況でした。そのような状況で機体「烽」を完成させ、鳥人間コンテストにおいて素晴らしいフライトを見せることができたのは現役のより良いものをつくろうとするたゆまぬ努力、試行錯誤とWindnautsの伝統を途切れさせまいとするOBの方々の懸命なサポートがあったからです。今年の大記録はコロナウイルスに負けまいと全員が尽力した結果であり、あらためて逆境に打ち克つWindnautsの底力を見せつけることができました。
今年の機体名「烽(ホウ)」の由来ですが、「烽火」が「のろし」という意味であり、「烽」には20代21代の機体「燦」の火を受け継ぎ、Windnautsの復活の烽火となる、という意味が込められています。かつての伝統を取り戻し、圧倒的な実力を見せた今年の見事なフライトは優勝から遠ざかっていたWindnautsにとっての復活の烽火となったと言えるでしょう。
活動制限のみならず、ボツを量産した桁焼き、地震で実施が危ぶまれた荷重試験、トラブルで順調に進まないTFなど現役はこの1年間大変な思いをしてきたと思いますが、素晴らしい結果を残すことができたのは現役のみんなのがんばりがあったからです。共に頑張ってきた仲間たちには感謝してもしきれません。また、サポートしていただいたOBの方々、応援してくださった皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今後ともWindnautsの活躍にご期待ください。
Windnauts22代全体設計 狩野良輔
〈パイロット〉
こんにちは。22代のパイロットを務めました丹治開です。ぼくたちは第44回鳥人間コンテスト人力プロペラ部門で36868.80mを飛行し、チーム記録を更新して優勝しました。この部活に入ってからの二年間、とても辛い時期がたくさんありましたが、終わってみるとなんだかんだよくやったなという達成感と共に、どこか寂しい気持ちもあります。
思い返してみれば、今年のテストフライトはうまくいき過ぎていました。いや、5月下旬は翼が外れなかったり、ペラが外れたり、雨の日が多かったりと全てがうまくいったわけではないですが、例年と比べて角田でのテストフライト回数を稼ぐことができたり、駆動や操舵の問題でTFを中断することが少なかったり、TFで大きな事故を起こさなかったり、結果的にとても充実したテストフライトであったと思います。さらに、狩野やOBの方々の指導が的確だったおかげで、アップトリムを実践するまで足踏みをすることなく操縦のレベルをあげることができました。
本番当日は当初の予報よりも北風が強く、風に煽られて着水してしまう機体を見るたびに不安と緊張を感じていました。しかし、一度飛んでみると機体が素晴らしいおかげか、風に流されることはあるものの十分操縦で対処できる範囲内のことだったので危なげなく飛行し、2回の旋回を成功させることができました。琵琶湖の上では、空中なのにまるで船の上にいるような感覚があり、「風の船乗りというのは本当だったんだな」と思いました。22代の仲間と歩んだ2年間、笑顔で楽しいフライトで終えることができて本当に幸せでした。
最後に、中高生をはじめとしたWindnautsに興味を持ってくださった方々に伝えたいことがあります。今年の放送では2時間のうち30分も僕たちWindnautsのことを取り上げてもらいました。しかしながら、僕たちの鳥人間コンテストは30分やそこらでは語りきれません。鳥人間コンテストではパイロットのお涙頂戴的なストーリーにフォーカスを当てた編集がなされていると思います。確かにぼく自身のドキュメンタリーとして鳥人間コンテストを述べるには両親の存在は欠かせませんし、そのような泣けるストーリーを求めている人もいると思います。しかしながら、放送では取り上げられなかった機体のこと、操縦のことについてもっと知りたいという人も当然一定数存在すると思います。そんな人はぜひ、Twitterを通じてでもいいので私たちに質問してみてください。可能な限り質問に対して回答したいと思います。また、中高生の皆さんにはぜひとも東北大学に入学して、Windnautsで活動をしてみてください。先ほども述べましたが、機体の開発や作成のドラマや、風に対する操縦の仕方、テストフライトの苦労はたった30分では語りきれません。今年放送された30分より濃密な2年間をぜひ東北大学Windnautsで過ごしてみてください。
Windnauts22代パイロット 丹治開
まずは三役の方々からです!
〈全体代表〉
はじめまして、全体代表を務めました原田史織と申します。本来であれば代替わりの挨拶をするべきだったのですが気づいたら引退あいさつになってしまいました。申し訳ありません。
さて、すでにテレビ放送も終わっていると思いますが、我々Windnautsは第44回鳥人間コンテストの人力プロペラ部門において優勝、そして2008年以来となるチーム記録更新となりました。これは現役生の頑張りは勿論、OBの皆さんやたくさんの支援してくださった方々のおかげです。本当にありがとうございました。
今大会はWinsnautsにとって三年ぶりの出場となりました。コロナが広がり始めた2020年に入学した私たちは、その影響を大きく受け、活動できる期間が少ないまま代替わりを果たしました。1、2年生の時は鳥人間コンテストに出場することが叶わなかったので、執行代である3年生のときが最初で最後のチャンスでした。
今年の機体は製作時間の都合等の関係から、2020年度、2021年度出場予定の機体であった「燦」の一次構造の大半を流用する流れとなりました。この決定に至るにはたくさんの話し合いがありぶつかった過程があったのですが、結果として先輩方の思いも背負っての機体製作となりました。3年分の思いが詰まった機体は、その重圧をもろともせず、長く飛んでくれました。琵琶湖を飛んでいる機体は想像していた以上にずっときれいで、眺めているうちに2時間弱のフライトが終わっていました。あっという間でした。
私はもともとテレビで放送している鳥人間コンテストを見て、東北大学を志望しました。自分の作った機体をプラットホームに持ってくることが憧れでした。飛んでいる様をみることが夢でした。そんな気持ちで入部したWindnautsは想像以上に大変な部活でしたが、琵琶湖でのフライトは今まで感じてきたつらさを一瞬で忘れさせるような、そんな光景でした。もし私のように鳥人間にあこがれてWindnautsに入部する人がこれから出てくるのなら、つらくても辞めないでプラットホームから機体が飛び立つところを見てほしいです。あこがれた景色が目の前で起こるその瞬間は、きっと自分の宝物になります。
今大会は本当にたくさんの方々に支えられてフライトをすることができました。既に執行代は変わっていて、後輩たちが次の機体を製作し始めています。これから待ち受けるたくさんの苦難を乗り越えて、来年の夏に笑顔で引退できますように。そう思いつつ陰ながらこれからのWindnautsを応援していこうと思います。
ぜひこれからのWindnautsにも変わらずご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
Windnauts22代全体代表 原田史織
〈全体設計〉
こんにちは。22代の全体設計を務めました、狩野良輔です。今年の鳥人間コンテストにおいて東北大学Windnautsは36868.80 mを記録し優勝、2008年以来となるチーム新記録を樹立することができました。このように輝かしい記録を達成することができたのはOBの方々の多大なるサポートと皆様の応援のおかげです。1年間本当にありがとうございました。
Windnauts2022 プロジェクト「烽」は現役、OB一体となって死力を尽くした正に総力戦でした。我々22代は入部してから引退するまでの間、コロナウイルスによる活動制限が繰り返し課され続け、機体の製作、試験、運用全てにおいて伝統やノウハウが失われかけている状況でした。そのような状況で機体「烽」を完成させ、鳥人間コンテストにおいて素晴らしいフライトを見せることができたのは現役のより良いものをつくろうとするたゆまぬ努力、試行錯誤とWindnautsの伝統を途切れさせまいとするOBの方々の懸命なサポートがあったからです。今年の大記録はコロナウイルスに負けまいと全員が尽力した結果であり、あらためて逆境に打ち克つWindnautsの底力を見せつけることができました。
今年の機体名「烽(ホウ)」の由来ですが、「烽火」が「のろし」という意味であり、「烽」には20代21代の機体「燦」の火を受け継ぎ、Windnautsの復活の烽火となる、という意味が込められています。かつての伝統を取り戻し、圧倒的な実力を見せた今年の見事なフライトは優勝から遠ざかっていたWindnautsにとっての復活の烽火となったと言えるでしょう。
活動制限のみならず、ボツを量産した桁焼き、地震で実施が危ぶまれた荷重試験、トラブルで順調に進まないTFなど現役はこの1年間大変な思いをしてきたと思いますが、素晴らしい結果を残すことができたのは現役のみんなのがんばりがあったからです。共に頑張ってきた仲間たちには感謝してもしきれません。また、サポートしていただいたOBの方々、応援してくださった皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今後ともWindnautsの活躍にご期待ください。
Windnauts22代全体設計 狩野良輔
〈パイロット〉
こんにちは。22代のパイロットを務めました丹治開です。ぼくたちは第44回鳥人間コンテスト人力プロペラ部門で36868.80mを飛行し、チーム記録を更新して優勝しました。この部活に入ってからの二年間、とても辛い時期がたくさんありましたが、終わってみるとなんだかんだよくやったなという達成感と共に、どこか寂しい気持ちもあります。
思い返してみれば、今年のテストフライトはうまくいき過ぎていました。いや、5月下旬は翼が外れなかったり、ペラが外れたり、雨の日が多かったりと全てがうまくいったわけではないですが、例年と比べて角田でのテストフライト回数を稼ぐことができたり、駆動や操舵の問題でTFを中断することが少なかったり、TFで大きな事故を起こさなかったり、結果的にとても充実したテストフライトであったと思います。さらに、狩野やOBの方々の指導が的確だったおかげで、アップトリムを実践するまで足踏みをすることなく操縦のレベルをあげることができました。
本番当日は当初の予報よりも北風が強く、風に煽られて着水してしまう機体を見るたびに不安と緊張を感じていました。しかし、一度飛んでみると機体が素晴らしいおかげか、風に流されることはあるものの十分操縦で対処できる範囲内のことだったので危なげなく飛行し、2回の旋回を成功させることができました。琵琶湖の上では、空中なのにまるで船の上にいるような感覚があり、「風の船乗りというのは本当だったんだな」と思いました。22代の仲間と歩んだ2年間、笑顔で楽しいフライトで終えることができて本当に幸せでした。
最後に、中高生をはじめとしたWindnautsに興味を持ってくださった方々に伝えたいことがあります。今年の放送では2時間のうち30分も僕たちWindnautsのことを取り上げてもらいました。しかしながら、僕たちの鳥人間コンテストは30分やそこらでは語りきれません。鳥人間コンテストではパイロットのお涙頂戴的なストーリーにフォーカスを当てた編集がなされていると思います。確かにぼく自身のドキュメンタリーとして鳥人間コンテストを述べるには両親の存在は欠かせませんし、そのような泣けるストーリーを求めている人もいると思います。しかしながら、放送では取り上げられなかった機体のこと、操縦のことについてもっと知りたいという人も当然一定数存在すると思います。そんな人はぜひ、Twitterを通じてでもいいので私たちに質問してみてください。可能な限り質問に対して回答したいと思います。また、中高生の皆さんにはぜひとも東北大学に入学して、Windnautsで活動をしてみてください。先ほども述べましたが、機体の開発や作成のドラマや、風に対する操縦の仕方、テストフライトの苦労はたった30分では語りきれません。今年放送された30分より濃密な2年間をぜひ東北大学Windnautsで過ごしてみてください。
Windnauts22代パイロット 丹治開
2022,09,02 Fri 22:58
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